いろもの企画
聞くところによると、宇都宮市は一世帯あたりの餃子消費量が、日本一だそうです。浜松と競っているという説も聞くのですが、市民は頑として「宇都宮がナンバーワン」だと、誇らしげに語るのです。
市内を見渡すと、餃子専門店と銘打った店が目に付きます。そのなかには、メニューが焼餃子と持ち帰り用生餃子の2種類だけで、ビールもご飯も置いていないという、本当の「専門店」すら存在しているのです。そこまで徹底していないにしても、メニューが焼餃子と水餃子と生餃子だけという店も、何店かチェーン展開しています。他地域からの移住者にしてみると、これは極めて奇異な光景なのですが、宇都宮生まれの住民(「宮っ子」と呼ぶらしい)は、このような専門店に、幼い頃から慣れ親しんでいます。確かに、安くてボリュームの稼げる「餃子」は、中・高校生のおやつ替わりとして、適当なのかもしれません。
宇都宮で餃子が好まれる理由として、宇都宮に置かれていた旧陸軍部隊が第二次大戦中に中国大陸を転戦しており、その帰還兵たちが中国餃子を懐かしがって広めたという説が一般的のようです。このほか、乾き加減の気候が旧満州に似ているためだとか、いくつか説はあるようですが、いずれにしても「それは別に宇都宮に限らないぞ」というものばかりで、決定打に欠けるというのが、私の感想です。
「専門店」に入ると、わざわざ「ギョーザちょうだい」なんて言いません。「焼きダブルに水(すい)ひとつね」とか、「焼き3つ」とか、「持ち帰り6つ」とか、調理法と何人前かを指定すれば足ります。ちなみに1人前は5〜6個ですが、普通の宇都宮市民の1回の消費量は、2〜3人前(10〜18個)と見受けられます。一人前が160円前後ですので、3人前頼んでも500円程度のものです。
味はどうかというと、さして美味しいというものではありません。「みんみん」本店が美味しいと聞くのですが、ここへは未だに行ったことがないのです。そんなわけで、もしかしたら私の知らないところで、美味しい店があるかもしれないですね。とは言え、各店がそれなりに繁盛しているのですから、宇都宮市民の餃子好きは、確かだと言えます。
さて、このような餃子好きを「市の特色」として売りだそうと、宇都宮市は「餃子像」を設置しました。部外者の私から見ると、悪のりしすぎといった感がありますが、オブジェとして見るには、インパクトがあります。先日も、北海道から来た友人にこれを見せたところ、しばらく言葉を発せないほどの衝撃を受けていました。なんとも破壊力のあるオブジェです。(苦笑)
設置場所は、JR宇都宮駅東口の駅前広場です。
それでは、まずは「餃子像」の案内板から見てみましょう。