海洋講習は7月15日(土)と16日(日)の2日間、伊豆の海洋公園で行われました。
まずは14日(金)の22時すぎに、ダイビングショップへ集合。総勢12名、車4台で21時30分にショップを出発。真岡から下館を抜け、常磐道谷和原ICから首都高速渋谷線経由で東名高速へ。海老名SAで休憩し、小田原厚木道路、真鶴道路を経て宿泊地である伊東市へ到着した頃には午前3時で、さすがに眠い。
15日の8時30分に宿を出発。10時すぎに伊豆海洋公園に到着。今回お世話になったダイビングショップからの参加者は、インストラクターさんを含め20名以上で、全体ブリーフィングの後は体験ダイビング組、ファンダイブ組(すでにCカードを持っている方々)、オープンウォーターコース実習組(私はこの組)の3組に分かれ行動。

オープンウォーターコース実習組は、受講者3名とインストラクター1名、アシスタントインストラクター1名の計5名。ウエットスーツ、マスク、シュノーケル、フィン、BC(浮力調整用ベスト)、ブーツ、手袋、ウエイト8キロ、レギュレーター、アルミタンクを装着すると、その総重量は20キロ以上に達し、陸上では結構きついもの。この重さを背負って、波打ち際から海に入って行くのは、波や足場の悪さに足を取られないよう、細心の注意が必要。この日の伊豆海洋公園はダイバーが多く、中でもエントリーポイント付近(左の写真)は特に人が集中している。われわれも2日間の講習を終えると、晴れてダイバーの仲間入りだと思いながら、ふらつく足もとを注意しつつ、岩に取り付けられたロープを伝って海上へと移動。シュノーケルで泳ぐのは何とかなるが、水面で休息(停止)していると、足が浮き上がってきてしまい、なかなかバランスが取れない。なんとか立った状態で浮いていると、いよいよ潜行開始。レギュレーターを口にくわえ、BCから空気を抜いて、徐々に水中に沈んでゆく。だが、やはり一筋縄ではいかず、尻の方から沈んでしまう。これでは海底に尖った岩があったりすると危険なので、前屈みに沈まなければならない。とはいえ、フル装備で水中バランスを取るのは生まれてから2回目ゆえ、なかなかままならないもの。なんとか海底に到着してからも、なかなか同じ所に停止していられない。息を吸うと2秒くらい遅れて浮力が付き、息を吐くと2秒くらい遅れて沈むという感覚に慣れるまでは、浮力や水の動きと無理矢理格闘している感じ。深度は6メートル程度。
受講者が揃ったところで、まずはレギュレータークリア。口にくわえたレギュレーターをはずし、レギュレーターの中に水を入れてから改めてくわえ直し、息を吹き込んで排水する。もしくはレギュレーターのパージボタンを押して排水する。これができないと、水中での呼吸確保に黄信号が点灯してしまうという大事なスキル。まずはインストラクターさんが見本を示し、それから受講者が一人ずつやってみる。万一上手くいかなかった時のために、アシスタントインストラクターさんが後ろで待機していてくれるので安心。
この後、レギュレーターリカバリー、マスククリアを練習してから浮上。潜水時間は40分くらいのものだが、ビーチへ上がると機材の重さがずっしりのしかかる感じで、足元が不安定になり、波や石に足をとられて転びそうになる。
荷物を置いてある場所に戻ると12時30分を過ぎていて、他の組はもう昼食を取っている。実習組もウエットスーツなどを脱ぎ、弁当を食べて休憩時間に入る。しかしインストラクターさんやアシスアントインストラクターさんは、手早く昼食を取ると、体験ダイビング組のアシストのため再び海へ。体験ダイビング組は実習組より更に経験が少ないため、アシストする人数も多めに必要。特に今回は、体験ダイビング組の人数が多いそうで、インストラクターさんは大変そう。
15時近くになって、2回目の実習。1回目より難易度の高いスキルに挑戦。まずは水中でのマスク脱着。マスクの中に水を入れてから、マスクをはずし、改めて装着してからマスク内の水を排水する。呼吸は通常どおりできるので、あわてず落ち着いて行えば問題なし。
次は水中での機材脱着。空気タンクを装着したBCジャケットを水中で脱いで、改めて装着する。レギュレーターをはずす訳では無いから、呼吸は確保されているので、落ち着いてやればできるというのがプール講習での経験。しかし海の中では少々勝手が違った。プールでは水深が浅かったため、浮力があまり気にならなかったのに対し、今回は浮き気味で体が安定しないところに加え、水の動きで体が振られるため、かなりやりづらい。それでも、アシスタントインストラクターさんの手助けを受けて無事クリアー。受講者3人が全員これをクリアーしたところで浮上する。今回の潜水時間は35分で、真水で機材を洗う方法を教わると、1日目の海洋実習はおしまい。
この日の晩は、参加者がダイビングショップに集まってバーベキュー大会。皆さんよく呑みよく食べてます。
16日も8時30分頃に宿を出発。今日はオープンウォーター実習組とファンダイブ組だけ。海洋講習2日目は前日と同じくインストラクター1名、アシスタントインストラクター1名と受講者3名の5人組で、空気タンクを付けないシュノーケリングからスタート。水面でのマスククリア(マスクの曇りを取る方法)、シュノーケルクリア(シュノーケルの中に入った水を吹き出す方法)を復習した後、水面でのこむら返りの直しかた2通りと疲労ダイバーの曳航法3通りを教わる。後ほど妻曰く「自分の時は、こむら返りの直し方とか疲労ダイバーの曳航といった練習はなかった」と。
一旦陸上に上がり、BCに空気タンクとレギュレーターを装着して本日1回目の潜水。前日は空気タンクがアルミ製だったのでウエイトは8キロだったが、今日は鉄製なので、6キロとなる。今回は緊急時の対処法が中心。まずはバディ(潜水時にペアを組む人)が何らかの事情で空気を吸えなくなった場合に、自分の使っているレギュレーターをバディに渡し、自分は予備用のレギュレーターから呼吸して、バディと共に浮上するというスキル。ただ自分のレギュレーターを相手に渡すだけではなく、相手を落ち着かせ、相手の体が離れないように確保しながら浮上し、浮上できたら自分のBCを膨らませてからバディの体が沈まないように支えるといったように手順が長いので、落ち着いてやらないと手順を抜かしてしまう。自分がやったときには、浮上してから自分のBCを膨らませるのを忘れてしまった。
続いては、自分が何らかの事情で空気を吸えなくなり、すぐ近くにバディが居ないという状況で行う緊急スイミング浮上。6メートルくらいの水深から一気に浮上し、ウエイトをはずして捨て、BCに口から空気を入れて膨らませるというもの。下に他のダイバーがいるかもしれないので、はずしたウエイトベルトはインストラクターさんに渡し、続いて水面でウエイト装着の練習。最後に、水面でBCジャケットを着る方法を練習してから陸に戻る。
緊急時に必要な手順については一通り練習が終わったため、昼食後の2回目の潜水は総合的な復習で、中でも中性浮力の取り方の練習がメインとなる。浮力はBCと自分の肺で調整するが、浮きもせず沈みもしないといった中性浮力が理想。ただしこれは、自転車と一緒である程度の練習量が必要。若干の魚を見ながら、水深14メートルくらいまで32分間の潜水。良く見ないと海草に紛れて分からないベニイザリウオや、ヨウジウオ、ムギワラエビ、ウツボといった海中生物を目にする。これで海洋講習は終了。
ダイビングショップに戻って、ログブック(潜水記録)の記入法を習い、Cカードの発行申請に必要な書類にサインして、オープンウォーターコースの講習は全ておしまい。この時点で、だいたい18時。Cカードはその場で貰えるわけではなく、後でショップ経由で受け取るらしい。このため、あまりCカード取得という実感は無いのだが、コース終了の開放感は実に爽快。
このあと、ダイビングショップの方や今回のダイビング参加の方と一緒に伊東市内の居酒屋で夕食。直径20センチ近い皿に盛った刺身やイカの嘴の唐揚げ、カワハギの一夜干し、渡り蟹の味噌汁など豪華なメニューで、飲み物を含めて1人前2千円というのは安いし、味も上等。海の無い栃木県では味わえない至福の時間。宿に戻って、出発したのは22時前。
金曜日の晩からあまり寝ていないため、帰路の運転は結構つらい。真鶴道路から西湘バイパスに入り、横浜から首都高速に乗って東北道を北上。宇都宮の自宅に到着したのは午前2時。結局、金曜の晩から日曜の晩にかけて、通算の睡眠時間は12時間ほど。至福の時間の代償は大きい(苦笑)